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PPC法によるアミノ酸のニンヒドリン呈色に関する研究


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Title: PPC法によるアミノ酸のニンヒドリン呈色に関する研究
Other Titles: Studies on the Ninhydrin Colour Reaction of Amino Acids by Paperchromatography
Authors: 保田, 正人
Authors (alternative): Yasuda, Masato
Issue Date: 28-Feb-1958
Publisher: 長崎大学水産学部
Citation: 長崎大学水産学部研究報告, v.6, pp.1-17; 1958
Abstract: PPCによる濾紙面アミノ酸のニンヒドリン呈色に及ぼす諸操作の影響を検討した結果,呈色強度の一致を目的としては従来定性に用いられる条件中には不合理な点が多く,次の条件下においてかなり良く一致する事を見出した. 1)稀薄試料の原点採取は常温減圧濾紙面濃縮法が良好であつた. 2)展開温度は常温下考慮を要しない.展開時間は6時間程度が分離,呈色共に有利であり,この為小型濾紙を使用した.この場合Rf-値は文献値とは若干異る. 3)展開溶剤の種類差による色調の相違は抽出比色には影響しない. 4)展開後溶剤の濾紙残存は著しい影響を与えるもので完全除去を必要とするが,過熱乾燥による呈色減退を防ぐ為,かなり低温である70℃にて大部の溶剤を揮散後室温に1時間以上放置する.この影響はフエールに著しかつた. 5)発色時の濾紙含水量によつて呈色は著変動する為,予め展開乾燥濾紙に飽和湿度を含ませる必要があり,この為には吸湿器中に30分以上放置する.本法を吸湿乾熱発色法と仮称し従来の乾熱発色法(仮称)と区分した. 6)ニンヒドリンはその最適濃度範囲が呈色強度に支配される故,アミノ酸の種類,濃度によつて異るが一般に1.8~2.0%とかなり高濃度を必要とし,この濃度範囲では吸湿濾紙にては噴霧量による差が噴霧後若干時間放置する事によつて殆んど認められなかつた. 7)発色の為の最適加熱温度及び時間にはアミノ酸の種類差を認めたが,70~75℃20分が共通的に安定範囲である. 8)呈色分別帯の抽出には水飽和ブタノールが適する.所要時間は呈色強度に従つて遅速があるも,乾熱発色法に比較すると短時間に一定値が得られる.この抽出法では完全抽出の意味では疑点があるも比較比色測定としての支障は認められなかつた. 9)試料,濾紙,展開溶剤,抽出溶剤等のpHには呈色に変動を生ずる範囲が存在するも,本実験条件下では緩衝液の使用による別段の効果は認められなかつた. 10)最適条件によつて得られる濃度吸光度線は良くBEERの法則に一致するも,アミノ酸の種類によつて呈色強度に差を認めた.これを検量線とする回收試験ではかなり良好な成績が得られた. 11)混合試料では若干の注意事項を守る事によつて比色に支障のない程度の分離能が得られたが,値差は一般に増大し異常呈色を認める事もあつた.この対策とし溶剤上昇速度を規整する為,一定温度下で遮光し展開を行つた.又グリシンを対照基準とする同時展開による異常呈色の発見の試みは,多数のアミノ酸の呈色を同時に規整する点について不可能であつたが,特定の数種のアミノ酸試料に対しては有効な方法と考えられる. 12)メチオニン,シスチンは濾紙上H₂O₂酸化処理によつて値差縮少及び分離効果が得られたが,この方法はチロヂンに対し悪影響を与える.以上の結果呈色を一致させる為には,従来の操作と比較し展開後の乾燥,発色時の濾紙湿度,ニンヒドリン溶液濃度,発色温度に特に著しい条件差を認めると共に,かなり一致した値の得られる可能性が得られた.然し尚若干の値差を生ずる場合もかなり多く,これが対策と共に更に天然物試料を用いた場合に生ずる値差範囲等についても検討を要する.
URI: http://hdl.handle.net/10069/31919
ISSN: 05471427
Type: Departmental Bulletin Paper
Text Version: publisher
Appears in Collections:第6号

Citable URI : http://hdl.handle.net/10069/31919

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