DSpace university logo mark
詳細検索
Japanese | English 

NAOSITE : Nagasaki University's Academic Output SITE > 120 熱帯医学研究所 > 120 紀要 > 熱帯医学 > 第17巻 第4号 >

長崎地方,沖縄及び奄美大島における日本脳炎ウイルスの生態


ファイル 記述 サイズフォーマット
tm17_04_01_t.pdf1.31 MBAdobe PDF本文ファイル

タイトル: 長崎地方,沖縄及び奄美大島における日本脳炎ウイルスの生態
その他のタイトル: Ecology of Japanese Encephalitis Virus in Nagasaki Area, Okinawa and Amami Islands
著者: 林, 薫 / 三舟, 求真人 / 七條, 明久 / 鈴木, 博 / 松尾, 幸子
著者(別表記) : Hayashi, Kaoru / Mifune, Kumato / Shichijo, Akehisa / Suzuki, Hiroshi / Matsuo, Sachiko
発行日: 1976年 2月28日
出版者: 長崎大学熱帯医学研究所 / Institute of Tropical Medicine, Nagasaki University
引用: 熱帯医学 Tropical medicine 17(4). p159-176, 1976
抄録: 1964年から10年間に亘って長崎地方における日本脳炎(日脳)ウイルスの生態について調査研究を行ってきた.1969年以後は沖縄本土と長崎地方の日脳ウイルスの撒布の地域特異性を検討した.1973年以後は奄美大島における調査を併行して行い日脳ウイルスの越年に関する問題を追究した.長崎地方では流行期における日脳ウイルスの撒布は1968年以前では60日ないし100日の長期間に亘って観察されたが,1969年以後は著しく短期間となり約2週間前後である.このような自然界における日脳ウイルスの撒布の変化と平行して人の日脳流行も減少してきた.過去10年間,長崎地方で早春に捕集した越年雌成虫コガタアカイエカ80,153個体からのウイルス分離は不成功に終っている.長崎地方では越年雌成虫は前年秋に吸血した証拠に乏しいことから,長崎地方ではウイルスを保持して越年する可能性が考えられないことが判かった.沖縄本土では野外における日脳ウイルスの散布は長崎地方より2ケ月ないし3ケ月も早い.しかし,11月から翌早春3月までは野外蚊ないし豚のウイルス血症からのウイルスの分離は出来ない.即ち,期間は短くても流行閑期を認めることが出来る.この期間に2 ME感受性抗体が検出されることがあるが,この事実は沖縄本土における日脳ウイルスの生存環を考える上に重要な資料である.奄美大島では1973年2月に豚舎で捕集した越年コガタアカイエカ1083個体の8プールから4株の日脳ウイルスを分離した.また,屠殺豚の血清中の2 ME感受性抗体も同時に併行して検出された.このことは我国で始めての経験であって極めて重要な所見である.しかし,1974年には蚊からのウイルス分離は7月になってようやく可能であって,流行閑期においてウイルスの感染環が中絶したことを意味していると共に流行期にウイルスの持ち込みがあったものと考えてよい.即ち,奄美大島では蚊一豚の感染環は条件さえよければ年間を通じて保持されるが,その感染環は時に中断され,再びウイルスの持込みが行われるに違いないという特異な現象を示している.この現象は日本における日脳ウイルスの越冬を解明する上に極めて重要な所見として注目される. / Comparative investigations on the ecology of Japanese encephalitis (JE) virus have been made in Nagasaki area, Okinawa and Amami islands. In Nagasaki area, the virus dissemination in nature had been observed in a long duration (35 to 100 days per year) from 1964 to 1968, although it has been shortened up to two weeks after 1969 until now. In the interepidemic season, the overwintering of the virus still remains as a difficult problem. In the main island of Okinawa, the virus has disseminated about two or three months earlier in every epidemic season than in Nagasaki area. In Amami island, a peculiar evidence was found that JE virus was isolated from hibernated female mosquitoes of Culex tritaeniorhynchus caught in winter, (February), 1973, and thereafter the virus was continuously transmitted between vector mosquitoes and swine in that year. However, it was interrupted in the interepidemic season in 1974 and the virus isolation was made in the middle patrt of July, 1974. It was concluded that the localized persistence of the virus might be preserved under a suitable condition. However, when it was interrupted in winter, the virus might be carried again from elsewhere to the survey area. These findings may support the carried-in theory on the problems of overwintering of JE virus in Japan.
URI: http://hdl.handle.net/10069/4189
ISSN: 03855643
資料タイプ: Departmental Bulletin Paper
出現コレクション:第17巻 第4号

引用URI : http://hdl.handle.net/10069/4189

このリポジトリに保管されている文献はすべて著作権により保護されています。
印刷やダウンロード等データの複製は、調査研究・教育または学習を目的とする場合に限定されます。

 

Valid XHTML 1.0! Copyright © 2006-2015 長崎大学附属図書館 - お問い合わせ Powerd by DSpace